この記事でわかること
- 元請けとは?
- 元請けの違いで売上に差が出る?
- 閑散期の対策はしてくれるのか?
- 元請けの業務内容とは?
エアコン工事の協力業者を募集してる会社がいっぱいあって、結局どこが一番いいのかわからん!!
会社の違いで何が変わるの??
このような疑問は多いと思います。
現代は調べれば膨大な情報があるので、結局よくわからなくなることが多いです。
簡単に解説していくので、参考にしてみてください!
1. 元請けとは?
そもそも「元請け」「下請け」とは何なのか、よくわからない人もいると思うので、簡単に解説していきます。
また、メリット・デメリットとあわせてお話ししていきます。
1-1. 元請けと下請けの違い
元請けとは、発注者から直接仕事を請け負うことです。
元請けした業者・人を「元請業者」「元請負人」といいます。
下請けは、元請業者あるいは元請負人の引き受けた仕事の全部または一部を、さらに請け負うことです。
下請けする業者・人のことを「下請業者」「下請負人」といいます。
つまり、元請けと下請けの違いは、誰から仕事を請け負っているかという点になります。
元請けは発注者から、下請けは元請けから仕事を請け負っています。
例①
ホームセンターにキッチン回りのリフォームを依頼するとします。
実際に工事に来るのはホームセンターの従業員ではなく、水回りの設備屋さんです。
ホームセンターは、資材等をそろえることはできても、そこの従業員では水回りの工事はできません。
そのため、その専門的知識と技術を持った職人さんに依頼するのが一般的ですね。
この場合、ホームセンターが元請け、設備屋さんが下請けという関係になります。
例②
電気屋A社が、新築マンション数棟のエアコン設置工事500台を受注したとします。
A社は、エアコンや材料をそろえることもできるし、工事屋もいるとします。
しかし、納期までに完了するだけの人員が足りないので、このうち200台分についてはB社に依頼しました。
この場合は、A社が元請け(一次請け)、B社が下請け(二次請け)となります。
さらに、B社でも200台を納期までに間に合わないとなると、このうち50台をC社に依頼する。
この場合は、C社が下請け(三次請け・孫請け)となります。
1-2. 元請けのメリット・デメリット
元請けの メリット
最大のメリットは、大きな仕事が確保できることですね。
例えば、
元請け会社に50人の従業員がいるとします。
依頼主から受けた仕事が、自社の50人全員で取り掛かれれば終わる規模のものなら、元請け会社は自分たちだけで仕事ができます。
しかし、依頼主から100人分の仕事を受けた場合は、確実に仕事が納期に間に合いません。
そこで、下請け会社に50人分の仕事を回せば、大きな仕事も確保できますよね。
しかも、たくさん従業員をかかえなくても、下請けに回せるため、仕事が少ない時でも人件費を抑えるなどのメリットがあります。
元請け会社は、仕事の大きさによって下請け会社を利用することで、自分たちが持つ力以上の大きな仕事を確保することができるようになるわけです。
元請けの デメリット
元請けのデメリットとしては、自社だけでなく、下請業者の仕事に対しても責任を負わなければならないことです。
下請けに出した以上、「それは下請業者がやったことだから、うちには関係ない」は通りません。
だから、信頼のおける下請け業者選びが重要となるわけですね。
1-3. 下請けのメリット・デメリット
下請けの メリット
下請けの最大のメリットは、営業に要する労力と費用を抑えることができるという点です。
仕事を受注するためには、営業マンによる直接的な「営業活動」
広告を出したり、CMを流したり、ネット検索上位に表示させるなどの「広告宣伝費」
多くの人に自社のサービスを知ってもらう必要がありますが、それには莫大な費用がかかります。
そのため、どうしても有名な企業や規模の大きな会社に仕事の依頼が集中しがちで、小さい会社に直接依頼が来ることは少ないのが現状です。
しかし、大きな会社の下請業者となることで、一定の仕事量を確保するメリットが生まれます。
下請けの デメリット
下請けのデメリットは、常に価格競争を強いられてしまうことです。
元請けは少しでも、安い価格で請け負ってくれる業者を求める傾向にあるので
仕事を貰う立場にある下請けは、元請けの言い値で請け負わざるを得ないです。
いかに、下請けが価格面で不利な立場にあるのかが分かりますね。
しかし、大きな問題が起きてしまった場合などには、元請けが間に入って処理してくれるなどのメリットもあるので
デメリットばかりではないと思います。
家電量販店の工事は、基本的にエンドユーザーさん(個人のお客様)です。
建設業の公共事業工事のような、入札してどうのこうのではないので、価格競争を強いられることはありません。
営業力・資金面・人材など、会社としての体力がない会社または個人は、割り切って下請け業者となった方が良い面もあります。
2. エアコン工事 元請けの違いで売上に差が出る?
元請け選びは、自分にどんなメリットがあるかよく考え、慎重に選びましょう!
実際に元請けの違いで売上が大きく変わってくる。
なぜそんなことが起きるのでしょうか?
まず、どこの家電量販店でお仕事をしていきたいかがスタートです。
ご自身の自宅や会社から、なるべく近いところで探すのが普通だと思います。
インターネットで検索すれば、すぐわかりますが、お探しの家電量販店で協力業者を募集しているのか調べます。
一次請けで契約したいのであれば、直接、家電量販店に問い合わせて確認してもいいでしょう。
一次請けの場合は自身が元請けとなるので、売上を気にすることはありませんし、ご自身のお好きな家電量販店を選べばいいと思います。
家電量販店によって、工事の種目に違いがあるので、ここは確認が必要です。
二次請けとして協力業者になりたいのであれば、すでに家電量販店と契約している一次請け会社(元請け会社)へ問い合わせて確認します。
2-1. 元請けの手数料(ピンハネ料)
二次請けの場合は、元請け先を慎重に選ぶ必要があります。
なぜかというと、一番は手数料(ピンハネ料)の違いです。
当然、家電量販店の工事価格は決まっていますので、一次請け(元請け)としては、下請けに対し、ピンハネしないと利益が出ません。
このピンハネ料が元請けによって様々ですので、慎重に探す必要があります。
選ぶ基準としては、今の時代インターネットで調べれば、ある程度の情報がでてきます。
元請けの評判や口コミなどもたくさん出てくると思います。
しかし、ネットに書かれていることばかりを信じるのも良くないでしょう。
悪意のある業者が、業者つぶしに適当なことを掲載していることも多いからです。
正直、ピンハネ料も相場があります。
だいたいですが、売り上げの20%前後です。
この手数料だけを考えて、なるべく手数料の低い元請けと契約したいところですが、それだけで選ばない方が良いです!
例えばですが、エアコン工事の場合、エアコン1台設置して10,000円~20,000円という基本工事に加えて
※エアコンの大きさによって工事料金が違います
「エアコンの取り外し」
「化粧カバーの取り付け」
「コンセント交換などの電気工事」
といった追加工事が頻繁に発生します。
この基本工事料金の支払価格と、追加工事料金の支払価格のピンハネ料が元請けによって違ってきます。
守秘義務があるので、「どこの会社が●●円だよ」とは言えませんが、お問い合わせをすれば教えてくれます。
お問い合わせでは、教えてくれなければ直接、面談をして話だけ聞くのもありです!
2-2. 元請け独自の事業内容があるか
元請け先の会社が、
- どんな仕事の仕方をしているのか
- 他社と比べて何か独自の強みがあるのか
- ご自身にとってメリットがあるのか
これらのことを長い目で考え、慎重に選んだ方がいいでしょう!
ほとんどの元請けは、家電量販店からお仕事が入れば、下請けの業者へ丸投げして終わりです。
ぶっちゃけ本当に何もしてくれません。
現実はそんなもんだと思った方がいいです(笑)
しかも、閑散期は仕事量が減るのは当たり前なのに、下請けに仕事を回すと売り上げが伸びないので、自社の社員に仕事を回すなどの卑劣なやり方をする会社もあります。
こんなことをされては、「閑散期に何も仕事が回ってこない」ことになってしまいます。
ですので、元請けと契約する際は、しっかりと話し合いをして、細かな規約も確認した方がいいですよ!
絶対にWinWinの関係になれるところと付き合っていくべきです!!
弊社では、電工免許持ちのエアコン工事経験者さんであれば、協力業者様を
全国的に、常時大募集しています。詳しくはこちら
3. エアコン工事 閑散期の対策はしてくれるのか?
これまた、ほとんどの元請けは、特に何もしてくれません。
何でも、こっちから発信しないと基本、動いてくれないと思っておくべきです!
家電量販店では、定期的に勉強会などが行われます。
エアコン工事以外の工事種目を覚えていきたい方のために、学べる環境を作ってくれるので、積極的に参加して売上アップにつなげるべきです。
良心的な元請け先は、閑散期などに、まだ経験が浅い業者さんには、レベルアップのために、ベテランの業者に教えてもらえる機会をつくるなどしっかりとフォローしてくれます。
こういったところも、元請け先を選ぶ基準になりますね。
自分の会社のことだけを考えているような元請けは、選ばない事ですね!
4. エアコン工事 元請けの業務内容
いったい元請けの業者はどんな仕事をしているのでしょうか?
仕事を丸投げして、ピンハネしてるだけだろ!!
こんな声がたくさん聞こえてきそうですが、元請け業者もまた大変です。
元請け業者も自社の社員を大勢かかえています。
もちろん、社員さんにも家族がいるでしょうから、食わしていかねばなりません。
家電量販店のお仕事には、大きく分けて
- 家電設置工事
- 家電配送業務
この2つがありますが、元請け業者も自社の社員が、工事や配送業務をしています。
この自社での工事・配送業務の他にも、
- 協力業者(下請け)の業務管理
- 協力業者(下請け)の支払管理
- 協力業者(下請け)のクレーム対応(弁護士が必要なものも含む)
- 家電量販店との契約の締結業務
- 家電量販店との請求書業務
- 協力業者(下請け)の CS(Customer Satisfaction)顧客満足 研修業務
などなど、少し挙げるだけでも嫌になるくらいありますが、まだまだたくさんの業務があります。
だから、閑散期の下請け協力業者に対し、しっかりとフォローしてくれる、良心的な元請け先が少ないのも仕方ないのかもしれません。
5. まとめ
元請けの重要性
- 一次請けは儲かるけど、二次請けが合理的でメッリトも多い!
- 元請けの違いで売上が変わってくる!
- 協力業者のことを考えてくれる元請け先が良い!
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